お薬以外の選択肢
こころの病気でまずは検討して欲しい、お薬以外の選択肢とは
お薬だけに頼らない、心の回復力。あなた自身が持つ「立ち直る力」を見つけませんか?「心の不調には、お薬」 それは、とても大切で、有効な治療法の一つです。 お薬の力を借りることで、つらい症状が和らぎ、前向きな気持ちを取り戻せる方はたくさんいらっしゃいます。
でも、もしかしたらあなたは、こんな風に感じているかもしれません。
- 「いきなりお薬を飲むのは、少し抵抗があるな…」
- 「薬で症状を抑えるだけでなく、根本的な原因と向き合いたい」
- 「自分で自分の心をケアできる方法があるなら、知りたい」
その気持ちは、あなただけが感じる特別なものではありません。 医療機関を受診することや、お薬を飲むことに、ためらいや不安を感じるのは、ごく自然なことです。
大切なのは、お薬が「唯一の選択肢ではない」と知ること。 そして、あなた自身が本来持っている「立ち直る力」を引き出すアプローチがあることを知ることです。
話すこと、そして「考え方」のクセに気づくこと
当カウンセリングでは、お薬以外の選択肢として「認知行動療法(CBT)」をベースにしたアプローチを大切にしています。
認知行動療法は、ただ話を聞いてもらうだけのカウンセリングとは少し違います。 つらい気分が生まれる背景にある、ご自身の**「考え方(認知)」や「行動」**のパターンに光を当て、専門家と一緒に、より楽になれる考え方や行動を具体的に見つけていく、実践的な心理療法です。
例えば、何か嫌なことがあった時、無意識に「全部自分のせいだ」と思い詰めてしまうことはありませんか? 認知行動療法では、そうした考え方のクセが、あなたの心をさらに苦しめている可能性(悪循環)を探ります。そして、そのクセを少しだけ変える練習をすることで、心の負担を軽くしていくことを目指します。
これは、精神論や気合いで乗り越える、というものではありません。 多くの研究でその効果が証明されている、科学的な根拠に基づいた心のトレーニングなのです。
国家資格を持つ専門家だから、できること
このような心のケアを安全に行うには、専門的な知識と技術が不可欠です。
カウンセラーである「さおちる」は、看護師であると同時に、心理職で唯一の国家資格である「公認心理師」でもあります。
体の状態にも配慮できる看護の視点と、心の仕組みを深く理解する心理の視点。 この2つの専門性を持つからこそ、お薬だけに頼るのではない、あなたに合った回復への道を一緒に探ることができます。
もちろん、お話を伺う中で、お薬の助けを借りることが回復への一番の近道だと判断した場合には、正直にその理由をお伝えし、信頼できる医療機関と連携することも可能です。
あなたの今の気持ちや状態を第一に考え、最善の選択肢を一緒に見つけていきましょう。
まずは、あなたが抱えているその気持ちを、言葉にしてみることから始めてみませんか。