コラム

【つらい時、どこに行けばいい?】看護師&公認心理師が教える心療内科・精神科の選び方

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💡 はじめに:その「しんどさ」、我慢しないでください

日々のプレッシャーやストレスで、「理由もなく涙が出る」「夜も眠れない」「急にドキドキして苦しい」といった心のサイン、または「検査で異常がないのに頭痛や腹痛が続く」といった体のサインを感じていませんか?

心身の不調を抱えているとき、専門家のサポートはとても大切です。しかし、「心療内科と精神科ってどう違うの?」「私が行ってもいいのかな?」と迷ってしまい、受診をためらってしまうのは非常によくあることです。

この記事を読めば、その違いが明確になり、「今、あなたにとって最も必要な場所」が分かります。一人で抱え込まず、回復への第一歩を踏み出すために、ぜひ最後までお読みください。


1. 精神科と心療内科、何が違う?(不安を解消!)

心療内科も精神科も、「心の問題」を扱う場所ですが、症状がどこに強く出ているかで区別できます。

🏥 心療内科:ストレスが「体」に症状を出している

  • イメージ: ストレスが原因で、体に症状がでてしまう「心身症(しんしんしょう)」が主な対象です。
  • 症状の例: 胃が痛い、お腹を壊す、めまいや動悸がする、慢性的な頭痛や倦怠感がある(内科では異常なしと言われた)など。
  • アプローチ: ストレスで乱れた自律神経を整えるなど、心と体のつながりを意識した治療を行います。

🧠 精神科:症状が「心そのもの」に強く出ている

  • イメージ: 強い不安、気分の落ち込み、不眠など、「心の状態や思考」に症状が強く出ている病気が対象です。
  • 症状の例: 理由もなく泣いてしまう、死にたいと考えてしまう、幻聴や妄想がある、極度の不安で動けない、日常生活に支障が出るほどやる気が出ないなど。
  • アプローチ: 薬物療法や心理療法を中心に、心の病気そのものの回復を目指します。
項目心療内科(主に心身症)精神科(主に精神疾患)
主に出る症状身体症状(胃痛、動悸、頭痛、下痢など)精神症状(抑うつ、不安、幻覚、不眠、意欲の低下など)
治療の専門心と体の両面(心身医学)心の病気そのもの(精神医学)

2. 「私の症状はどちら?」受診目安チェックリスト

もしあなたが現在抱えている症状と、当てはまる診療科をチェックしてみてください。

症状心療内科がおすすめ精神科がおすすめ
体の不調✅ 検査で異常がないのに体の不調が続く
✅ ストレスを感じた時だけお腹や胃が痛くなる
心の不調✅ 強い不安感やパニック発作に襲われる
✅ 気分が落ち込み、何もやる気が起きない
✅ 何度寝ても疲れが取れないほどの倦怠感がある✅ 眠れない日が続き、日常生活に支障が出ている
深刻な症状死にたいという考えが強く頭から離れない
思考の変化✅ 周りの人が自分の悪口を言っている気がする

3. 【最も大事なアドバイス】迷ったら、ぶっちゃけどちらでも大丈夫です

心療内科と精神科の違いをここまでご説明しましたが、「身体も心もつらい」という状態では、正確にどちらかを選ぶのは非常に難しいことです。

結論からお伝えします。どちらを選んでも、まずは一歩踏み出してください。

🏥 看護師・公認心理師としての私の経験からお伝えします

  • 現場では境界線があいまいです: 実際、心身症の方を精神科で診ることもあれば、その逆も当然あります。症状が入り組んでいる時、細かく調べたり、受診先を判断したりすることは、不調なあなたにとって大きな負担です。
  • 病院側が必ずサポートします: 多くのクリニックは両方を掲げており、もし受診した科と専門性が異なっても、院内で柔軟に対応したり、適切な専門機関への紹介状を作成したりして、必ず次の道筋を示してくれます。
  • 調べる時間より、相談する時間へ: 大切なのは、「正しい病院探し」ではなく、「つらい気持ちを専門家に話す」ことです。調べるのをやめて、今すぐアクセスしやすい、または信頼できそうだと感じたクリニックに連絡してみましょう。

4. まとめ:もう一人で抱え込まないで

心療内科も精神科も、あなたのつらさに寄り添い、回復をサポートする場所です。

「大丈夫」と我慢せず、「ちょっとつらいな」と感じたときこそ、早めに専門家の力を借りてください。

あなたの回復は、「つらい」という気持ちを無視せず、相談するという勇気ある行動から始まります。


もしこの記事を読んで、誰かに話を聞いてほしいと感じたなら、私が行っているオンラインカウンセリングにご相談いただくことも可能です。(当カウンセリングでは、心と体の両面を理解した支援を提供しています。)

ABOUT ME
さおちる
さおちる
ナース
はじめまして。 現役ナースで、公認心理師の「さおちる」です。 誰にも言えない「こころの不調」を、一人で抱えていませんか? 私は12年間、看護師としてたくさんの心と体に向き合ってきました。 お薬を飲む前に「カウンセリングで自分と向き合う時間」が、回復への大きな力になります。 こころの不調は、誰にでも起こりうること。特別なことではありません。 このサイトでは、看護師と公認心理師、2つの視点から、あなたの「立ち直る力」を引き出すお手伝いをします。 認知行動療法をベースに、具体的な予防法やケアのヒントをお伝えしていきます。 もう一人で悩まないでください。 ここが、あなたの心を軽くする、最初のステップになることを願っています。
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