「会社に行こうとすると涙が出る・吐き気・動悸がする…」これって甘え?適応障害とうつ病の症状の違いと、心を楽にする方法を看護師・公認心理師が解説
「朝、仕事に行こうとするとお腹が痛くなる」 「休日は楽しく過ごせるのに、平日は体が鉛のように重い」 「最近、何に対してもやる気が起きず、気づいたら泣いている」
そんな自分に対して、「周りはみんな頑張っているのに、自分だけ情けない」「ただの甘えなんじゃないか」と自分を責めていませんか?
実は、その「しんどさ」には名前があり、適切な対処法があります。特によく似ている「適応障害」と「うつ病」。この2つの違いを、看護師・公認心理師の視点から、どこよりも分かりやすく解説します。
1. 適応障害とうつ病、何が違うの?
一番の違いは、「ストレスの原因がはっきりしているか」と「その場を離れたら楽になるか」です。
● 適応障害は「心の拒絶反応」
特定のストレス(嫌な上司、過剰な仕事量、合わない環境など)に対して、心が「もう無理!」と悲鳴を上げている状態です。
- 特徴: ストレスの原因(職場や学校など)から離れると、嘘のように元気になることが多いです。「仕事の日は動けないけど、土日は趣味を楽しめる」という方は、この適応障害の可能性があります。
● うつ病は「脳のエネルギー切れ」
ストレスだけでなく、性格や体質などが複雑に絡み合い、脳がうまく働かなくなってしまった状態です。ガソリンが空っぽになった車のようなイメージです。
- 特徴: ストレスの原因から離れても、場所を変えても、ずっと気分が沈んだままです。好きなことにも興味が持てず、一日中ずっと「しんどさ」が続きます。
2. こんな症状はありませんか?(チェックリスト)
「ただの疲れ」と放置せず、自分の心と体のサインに耳を傾けてみてください。
- 体に出るサイン: 寝つきが悪い、夜中に目が覚める、食欲がない(または食べすぎる)、頭痛や吐き気がする。
- 心に出るサイン: 理由もなく不安になる、イライラしやすくなった、集中力がなくてミスが増えた。
- 行動に出るサイン: 人に会うのが億劫、お酒の量が増えた、気づくと涙がこぼれている。

特に「特定の場所に行こうとすると体調が悪くなる」のは、心が発しているとても大切なSOSサインです。
3. 心を回復させるための「3ステップ」
「もう元に戻れないかも」と不安になる必要はありません。一歩ずつ進んでいきましょう。
- 【まずは逃げる・休む】 適応障害の場合、一番の薬は「ストレスの原因から離れる」ことです。休職や環境調整をして、まずは心と体を安全な場所に避難させましょう。
- 【エネルギーを貯める】 無理に動こうとせず、しっかり眠り、食べたいものを食べます。脳の疲れが激しい場合は、一時的にお薬の力を借りて「眠れる状態」を作ることも大切です。
- 【自分に合った「歩き方」を見つける】 少し元気が出てきたら、カウンセリングなどで「どうしてあんなにしんどかったのか」「次はどうすれば自分を守れるか」を一緒に整理します。これが再発を防ぐための一番のポイントです。
さおちるの体験談:専門家として、そして一人の人間として
ここで少し、私自身の経験をお話しさせてください。
私は看護師として、そして公認心理師として、これまで多くの「心が折れてしまった方」と出会ってきました。しかし、そんな私自身も、仕事のプレッシャーで「明日の朝が来るのが怖い」と眠れない夜を過ごしたことがあります。
当時は、自分の知識を使って自分を分析し、「これくらいで休んではいけない」と無理に笑顔を作っていました。でも、それは逆効果でした。
「涙が出る」「体が動かない」のは、あなたの心が弱いからではありません。あなたがこれまで、限界まで頑張り続けてきた証拠なんです。
車がパンクしたら修理が必要なように、心がパンクしたときも修理(休養とケア)が必要です。それは「逃げ」ではなく、次に進むための「前向きなメンテナンス」だと私は考えています。

おわりに
適応障害もうつ病も、早く気づいてケアを始めれば、必ずまた自分らしく笑える日が来ます。 「診断がつくのが怖い」「まだ我慢できる」と思わず、まずは今のしんどさを誰かに話すことから始めてみませんか?
あなたの心が、これ以上傷つかないために。オンラインカウンセリングという安心できる場所で、私と一緒に心の荷物を下ろしてみましょう。
私のカウンセリングでは、「看護師としての現場経験」と「公認心理師としての専門知識」の両方を大切にしています。
- 「病院に行くべき?」「お薬って怖くない?」といった具体的な医療のご相談
- 「職場での人間関係」や「日々の生活のしんどさ」といった心の整理
看護師として多くの心身の不調を見てきたからこそ、あなたの「眠れない」「体がだるい」といった症状にも、医学的な視点と心理的な視点の両方から優しくアプローチします。
今のあなたは、十分すぎるほど頑張ってきました。 まずはその荷物を、一度ここに置いてみませんか? 専門家として、そして一人の人間として、あなたが再び自分らしく歩き出せるまで、心を込めて伴走させていただきます。
