「つらい気分」から抜け出す!認知行動療法で「こころ」を軽くする考え方
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さおちるナース
カサンドラ症候群とは、パートナーや家族など身近な人に自閉スペクトラム症(ASD)の特性があるために、適切なコミュニケーションや情緒的交流が取れず、その心的ストレスから心身に不調をきたす状態です。
この状態の最大の苦しみは、「当事者の苦しみが周囲に理解されず、孤立してしまうこと」です。放置すると、うつ病やパニック障害などの二次障害に発展するリスクがあります。
カサンドラ症候群は正式な疾患名ではありませんが、ASD特性を持つパートナーを持つ人に現れる心身の疲弊状態を指します。
| 要素 | 簡潔な説明 |
| 語源 | ギリシア神話の王女カサンドラ(真実を伝えても信じてもらえない)に由来。 |
| 原因 | ASD特性による共感性の障害や情緒的交流の乏しさ、およびその苦しみが周囲に理解されず孤立すること。 |
| 発症しやすい人 | 真面目、忍耐強い、世話好きな性格で、パートナーとの関係を諦めずに頑張り続ける人。ASDの発現が男性に多いため、パートナーとなる女性に多い傾向があります。 |
| 診断の注意点 | ASD特性を持つパートナーが社会的に適応している場合、家庭内の問題が外から見えにくく、孤立しやすい。 |
長期にわたるストレスと孤立により、心身に様々な症状があらわれます。
これらの症状が深刻化すると、うつ病やパニック障害、PTSDなどの精神疾患(二次障害)に発展するリスクが高まります。
根本的な解決にはASDパートナーとの関係性の改善が必要ですが、まずはご自身の心身の健康を最優先しましょう。
| 対処法 | 具体的な行動 |
| ① 専門家への相談(最優先) | 症状緩和のための医師の診察(薬物療法)、状況整理のための公認心理師によるカウンセリング、発達障害者支援センターなどを利用し、孤立状態を解消する。 |
| ② ASD特性の理解 | パートナーの特性(場の空気を読むのが苦手、特定のこだわりなど)を理解し、「わざとではない」と客観的に捉える。ただし、知識を押し付けたり、診断を強要したりしない。 |
| ③ コミュニケーションの工夫 | 感情的な伝え方ではなく、文字や絵にして伝える、一度に複数のことを頼まず一つずつ明確に伝えるなど、情報伝達の方法を変える。 |
| ④ 関係性の見直し | お互いが納得できる生活上のルールを決める。状況が好転しない場合は、別居や物理的な距離を置くことも、ご自身の健康を守るための選択肢として検討する。 |
| ⑤ 孤独ではないと知る | 「孤独なのはあなたのせいではない」「パートナーを変える努力は徒労に終わる」という現実を受け入れ、ありのままの自分とパートナーを受け入れることが回復の第一歩。 |
カサンドラ症候群は、あなたの努力不足ではありません。辛い、苦しいと感じたとき、自分や相手を責めすぎず、夫婦や家族だけで問題を抱え込まないことが最も大切です。
当オンラインカウンセリングでは、公認心理師・看護師の資格を持つ専門家が、あなたの心に寄り添います。
まずはご自身の状況について、専門家に相談してみませんか?
