連休明け「仕事に行きたくない」は当たり前。看護師の私も感じた葛藤と、心からのSOSサイン
年末年始やゴールデンウィークなど、長いお休みが明けた直後。「明日から仕事だ」と考えただけで、ズーンと体が重くなることはありませんか?
- 「朝、布団から出られない」
- 「会社のことを考えると涙が出る」
- 「お腹が痛くなる」
もし今、あなたがそんな状態だとしても、自分を「甘えている」「弱い」と責めないでください。それは、脳や体が正常に反応している証拠であり、時には「心からのSOSサイン」でもあるのです。
今日は、連休明けに私たちの心身で何が起きているのか、そしてどうすれば少し楽になれるのかを、私自身の経験も交えながらお話しします。
なぜ?「連休明け」がこんなに辛い理由
実は、連休明けに不調を感じるのは、あなたのやる気の問題ではなく、「自律神経のメカニズム」によるものが大きいのです。

1. 「ブレーキ」から「アクセル」への急変換
自律神経には、活動モードの「交感神経(アクセル)」と、リラックスモードの「副交感神経(ブレーキ)」があります。連休中はブレーキ(リラックス)がしっかり効いた状態です。そこから急に仕事モードというアクセルを全開に踏もうとすると、自律神経のバランスが崩れ、エンストを起こしてしまうのです。
2. 「冬」という季節の影響
特に年末年始明けは、寒さで血管が収縮しやすく、体は常に緊張状態にあります。そこにイベント疲れや生活リズムの乱れが重なり、自律神経がより乱れやすくなっています。
看護師の私も、「行きたくない」夜がありました

専門家である私自身も、例外ではありません。 私が病院で看護師として勤務していた頃、連休明けの前夜は「ああ、明日から仕事か…行きたくないなぁ」と強く感じることがありました。
私の場合は、「命を預かる」という責任の重さが、休み明けのリラックスした心にズシリとのしかかっていたのだと思います。
ただ、私の場合は「えいやっ!」と出勤してしまい、現場の空気に触れてしまえば、徐々に体が慣れていく感覚がありました。「案ずるより産むが易し」で、動き出せばなんとかなる。「みんなこうやって乗り越えているんだな」と思っていました。
「行っても慣れない」場合は環境のせいかも
しかし、ここで大切なポイントがあります。
もしあなたが、職場や学校に行っても「時間が経っても慣れてこない」「数日経っても辛さが薄れない」のであれば、話は別です。
行ってしまえば慣れるのは「一時的な反応」ですが、行っても辛いままなのは、あなたの適応能力の問題ではなく、職場や学校といった「環境そのもの」があなたに合っていない(過度なストレスを与えている)可能性があります。
こんな症状はありませんか?(環境不適応のサイン)
単なる「連休明けの憂鬱」を超え、環境ストレスが限界に達している場合、以下のような症状が現れることがあります。これらは、適応障害やうつ病の入り口であるサインかもしれません。
【身体のサイン】
- 睡眠の異常: 朝起きられない、夜眠れない、寝ても疲れが取れない
- 痛みの症状: 頭痛、腹痛、胃の不快感
- 自律神経症状: 動悸、めまい、息苦しさ
【心のサイン】
- 感情の不安定: イライラする、急に悲しくなる、涙が出る
- 意欲の低下: 仕事や家事に手がつかない、好きだったことが楽しめない
- 「慣れ」が来ない: 職場にいる間ずっと緊張や恐怖が続く
これらは決して「サボり」ではありません。脳が「今の環境は危険だ、これ以上無理をしないで」と発信している防御反応なのです。
今日からできる!心と体をいたわる「5つのリセット術」
無理にやる気を出そうとせず、まずは乱れた自律神経を整えることから始めてみましょう。今日からすぐに取り入れられる、具体的なケア方法をご紹介します。

① 「動き」で流れを変える
気持ちでコントロールしようとするよりも、体を動かす方が効果的です。
- 散歩をする: いつもと違う道を歩くだけで気分転換になります。
- 場所を変える: 神社など、清々しい場所に行くと気の流れが変わります。
② ストレスを「見える化」する
「何が嫌なんだろう?」と紙に書き出してみましょう。「責任が重いのが怖い」「人間関係が辛い」など、ストレスの正体を知るだけで、脳は少し落ち着きを取り戻します。
③ 朝の時間をゆったり過ごす
交感神経が急激に高まる朝こそ、余裕が必要です。少し早起きをして、コーヒーをゆっくり飲む時間を確保するなど、「自分のための時間」を作ってから出勤してみてください。
④ 「7割」の力でスタートする
「今日は会社に行けただけで100点」「午前中はリハビリ」と割り切り、7割くらいの力でスタートしましょう。
⑤ 生活リズムを固定する
起きる時間と寝る時間を一定にし、朝日を浴びることで体内時計がリセットされ、夜の睡眠の質も向上します。
ひとりで抱え込まないでください
「行ってしまえば慣れる」はずが、どうしても慣れない。辛さが消えない。 もしそう感じているなら、それはあなたの心が弱いからではなく、環境を見直すべきタイミングに来ているのかもしれません。

オンラインカウンセリングでは、あなたのその「行きたくない」という気持ちの奥にある原因(一時的な不安なのか、環境とのミスマッチなのか)を一緒に整理していきます。
「話す」ことは「放す」こと。 看護師としての経験も踏まえ、あなたの心に寄り添います。心の重荷を少しだけ、ここに下ろしに来ませんか?
