コラム

【保存版】マタニティブルーの症状とは?妊娠中・産後の情緒不安定を乗り越える5つの対処法

saochil

「新しい家族が増えて幸せなはずなのに、なぜか急に涙が止まらない…」

「些細なことにイライラして、自分をコントロールできなくて辛い」

妊娠中や出産後、そんな「情緒不安定な自分」に戸惑っていませんか?実は、多くのママが経験するマタニティブルーは、あなたの性格のせいではなく、ホルモンバランスの急激な変化や環境の変化による生理現象です。

この記事では、看護師・公認心理師としての専門知識と、私自身のコロナ禍での妊娠・出産経験を交えながら、マタニティブルーの症状や原因、そして心を楽にするヒントを徹底解説します。


1. マタニティブルー(マタニティブルーズ)とは?

マタニティブルーとは、妊娠中や出産直後に現れる一過性の心の不調のことです。正式には「マタニティブルーズ」と言い、主に産後3〜5日頃から現れることが多いですが、最近では妊娠中の不安も含めて広く呼ばれています。

マタニティブルーの主な症状

心だけでなく、体にもさまざまなサインが現れます。

メンタル面の症状身体的な症状
理由もなく涙が出る・悲しくなる眠れない(不眠)・眠りが浅い
急にイライラして家族に当たる激しい倦怠感・体が重い
出産や育児への強い不安・恐怖食欲不振、または過食
何もやる気が起きない・自己嫌悪動悸、息切れ、頭痛

2. なぜ情緒不安定になるの?3つの主な原因

  1. 激しいホルモンバランスの変化出産を機に、女性ホルモンが急激に減少します。これが脳内の「幸せホルモン」であるセロトニンに影響を与え、気分の落ち込みを引き起こします。
  2. 心身の変化とプレッシャーつわりや体型の変化、「良い親にならなければ」という強い責任感がプレッシャーとなり、心を圧迫します。
  3. 社会的なストレスと「孤独」特に感染症の流行期などは、思うように外出できず、人と会えない孤独感が不安を増幅させます。

3. 【体験談】私がコロナ禍の妊娠・出産で救われたこと

私自身、看護師・公認心理師として心の仕組みを知ってはいても、コロナ禍での妊娠・出産は想像以上に過酷でした。当時は「外に出ることすら怖い」という恐怖心が強く、家に引きこもりがちで、漠然とした不安に飲み込まれそうな毎日でした。

そんな中、私の心を救ってくれたのは以下の3つの「諦め」と「選択」でした。

  • 「外に出るのが怖い」自分を許す。無理に外出しなきゃと思わず、怖い時は家で徹底的に体を休めました。「今日は何もしなかった」ではなく「今日はしっかり休めた」と考えるようにしました。
  • 「人混み」を避け、「自然」でリフレッシュする。どうしても息が詰まる時は、人の少ない時間帯に、自然豊かな場所へ少しだけ散歩に行きました。風の音や緑の色に触れるだけで、強張っていた心が少しずつ解けていくのを感じました。
  • 「しんどい」時は即、休養!「お母さんなんだから動かなきゃ」という思いを一度捨て、体がしんどい時は家事も後回し。無理をしないことが、一番の薬でした。

4. 長期化は要注意!「産後うつ」との違い

マタニティブルーは通常、数日から2週間程度で自然に落ち着きます。しかし、以下の場合は注意が必要です。

ポイント:2週間が目安

  • マタニティブルー: 一過性。短期間で自然に治まる。
  • 妊娠うつ・産後うつ: 2週間以上症状が続く。日常生活に支障が出る、消えてしまいたいと思う。

もし「いつまでも辛い」と感じる場合は、一人で抱え込まずに専門家に相談することが大切です。


5. 心を楽にする!情緒不安定を乗り越える5つの対処法

① 感情を素直に出してみる

「辛い」「イライラする」と声に出したり、泣きたくなったら思いきり泣いたりしましょう。涙は心のSOS。我慢せずに出すことで、プレッシャーが少し和らぎます。

② 睡眠と休息を最優先にする

睡眠不足はメンタル悪化の最大の引き金です。「赤ちゃんが寝ている時は自分も寝る」を徹底し、家事は「いいかげん(良い加減)」に手を抜きましょう。

③ 栄養で心を守る(葉酸・ビタミンD)

セロトニンの生成を助ける葉酸や、うつ予防に効果があるといわれるビタミンDを意識して摂りましょう。サプリメントを活用するのも賢い方法です。

④ 「自分会議」で視点を変える

「できない自分」を責めそうになったら、「もし親友が同じ状況だったら、何て声をかける?」と考えてみてください。きっと「十分頑張ってるよ」と言いたくなるはず。その言葉を自分にかけてあげてください。

⑤ 専門家の力を借りる

地域の保健師、助産師、または心療内科に相談するのは、決して「弱い」ことではありません。医師の視点からサポートを受けることで、驚くほど楽になることがあります。


まとめ:あなたは一人じゃありません

妊娠・出産は人生の大きな変化です。マタニティブルーになるのは、あなたがそれだけ一生懸命に命と向き合っている証拠。

「今はホルモンのせい。いつかは落ち着く」と割り切って、周りの手や、自然の癒やしを存分に借りてくださいね。

ABOUT ME
さおちる
さおちる
ナース
はじめまして。 現役ナースで、公認心理師の「さおちる」です。 誰にも言えない「こころの不調」を、一人で抱えていませんか? 私は12年間、看護師としてたくさんの心と体に向き合ってきました。 お薬を飲む前に「カウンセリングで自分と向き合う時間」が、回復への大きな力になります。 こころの不調は、誰にでも起こりうること。特別なことではありません。 このサイトでは、看護師と公認心理師、2つの視点から、あなたの「立ち直る力」を引き出すお手伝いをします。 認知行動療法をベースに、具体的な予防法やケアのヒントをお伝えしていきます。 もう一人で悩まないでください。 ここが、あなたの心を軽くする、最初のステップになることを願っています。
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